ポジティブ組織の効果
ポジティブな対話を進めることは組織に大きな効果をもたらします。
ポジティブな組織開発をすると、どのような効果があるのかを説明していきましょう。
「ポジティブ組織づくり」は組織の目標を達成する
組織を受け持つ組織リーダーにとって一番の関心事は組織目標の達成でしょう。ポジティブな組織開発は、組織リーダーが成し遂げたい組織の目標や課題を、巻き込んだメンバーが実現してくれる最適な方法です。
戦略テーマは組織のトップである組織リーダーが提示しますが、それ以降を考えるのはメンバー全員です。メンバーがうまくいっていることを見つけ、理想を描き、その理想の実現を主体的に考え、実行してくれるのです。ですから、目標の達成確率を上げることができるのです。
「ポジティブ組織づくり」は共通目標に向かって一丸となるメンバーをつくり出す
対話型組織開発では、未来のイメージを対話によってつくっていきます。参加者のみんなで、こんな世界をつくりたいという未来像をつくり、それをイメージで残すようにします。
つまり、共通の目標を自分たちがつくりあげ、その実現に向かって一丸となって実践することになります。自分たちが描いた未来を出現させるのは自分たちなのです。
「ポジティブ組織づくり」は参加者の主体性を引き出す
ポジティブな対話型組織開発では、自主的・主体的に進めます。テーマは組織リーダーから示されますが、その後はすべて参加者が主体で進めます。主体的に知恵を出し、活動します。受け身と言われた組織が、自分たちで考え、提案し、主体的に組織を良くしていこうという組織に生まれ変ります。
「ポジティブ組織づくり」は仲間同士の人間関係を良くする
対話型組織開発のワークショップをするときはストーリーを話してもらいます。そのストーリーには個人の強みや良いところがたくさん含まれており、それをお互いに見つけ合い、認め合います。このお互いに認め合うことが、人間関係を良くするのです。
人間関係が良くなると、メンバー間での相談が始まり、助け合いが始まります。さらにチームとしての知恵も出てくるようになり、組織の目標を達成するための大きな力になるのです。
「ポジティブ組織づくり」は自信がある従業員を増やす
「ポジティブ組織づくり」を進めるときには、人や組織の良いところを見ていきます。人の努力や工夫を良い意味で認めるのです。
仲間から自分の貢献を認めてもらうと、誰でも自信が持てます。その認めてもらうことが、自分の居場所をつくり、さらに力を発揮したいという気持ちを起こします。
私たちが「ポジティブ組織づくり」でつくりあげたい姿
「ポジティブ組織づくり」のねらい
組織目的達成のために、全員が一丸となって、知恵をだし、行動する組織をつくりたいのです。ポジティブな行動が成果をつくりに大きく貢献することが、学問でも実践でも証明されているからです。
「ポジティブ組織づくり」の短期的なねらい
私たちは、まずは、次のような組織をつくりあげたいと考えて、組織開発活動を始めます。
・組織リーダーが示した課題達成に向けて、
・社員一人ひとりの力を最大限に発揮し、
・チームで知恵をだし、協力しながら行動する
・それにより、変革を推進し、成果をつくだす。
「ポジティブ組織づくり」の長期的なねらい
短期的な課題解決を進める体験を増やして、組織の方向性に沿って、社員主体で知恵を出し、ともに行動する組織を目指します。
・社員一人ひとりが自分に自信をもち、仲間との良い関係をつくりあげている
・組織課題解決の体験を通じて、次へのチャレンジもできると言うマンインドに変わっている。
・組織の中に小集団が多くでき、革新変革のために活動を進め、成果を出している。