自動車販売業 インナーブランディング実践による理念と行動規範の浸透
開始前の解決したい課題
- トップマネジメントメンバーと有志で理念と行動規範を策定した。
- 理念は
- バリューは
- 理念と行動規範を設定して、1年半たっていた。その間、週に一度唱和をしているが、毎日の社員の行動が結びついていないと感じていた。
- 営業は一人一人が孤立しており、協力し合わないし、時折、お客様の取り合いなども内部で起こっていた。また、職場の雰囲気も改善の余地があった。
- o「お客様に豊かで喜びのあるカーライフを提供する」
-
oお客様の立場に立って行動し、最適な選択肢やサービスを提供する
oお客様に正確な情報を提供し、誤解のない高い満足を得る
oお互い協力し気づかいのできる職場をつくる
テーマ:「インナーブランディングにより、理念と行動規範の浸透をはかる」
実施事項
- 人事・広報・経営企画の3名がプロジェクトチームに任命される
- 年度開始に当たり、社長より理念と行動規範の想いを社員に説明した。それに基づき全員が対話をする場を設けた。
- ラウンドテーブルを設定し社長や役員に積極的に参加してもらい、理念・行動規範の大切さ、そして、年度戦略を立案した意味などを語る場を設けた。(継続中)
- 社長が店舗を回って個人の行動規範の素晴らしい人に声掛けをしてもらった。(継続中)
- 店舗ごとに行動規範の半日ワークショップを実施。とるべき振る舞いを全員で確認した。
- 評価制度と営業のインセンティブ制度を変更し、売上げ重視の評価から、関係性の良さや、理念や規範に基づいた評価も入れるようにした。
- 月間MVPを定め、月に3人を表彰するようにした。
- 本社部門と各店舗において、サンクスカードの多い人の行動を広報が取材し、社内SNSに載せた。
- 管理職向けの研修を実施した。8か月にわたる研修が進行中。管理職として理念や行動規範を基準に仕事や行動を認める仕掛けを含めた。管理職のマネジメント・リーダーシップ・自分軸の3点を磨き上げ、尊敬され、成果の挙げられる人材育成を目指している。主な内容は、魅力のあるリーダー像とその実現、関係を良くするポジティブコミュニケーション、チームの意見を尊重する意思決定と施策の実行、進捗の促進スキル、リスク防止、リーダーとしての自分軸の確立と個人の将来展望など。
成果
- 管理職の行動がかわり、指示命令から、社員の意見を尊重するリーダーシップスタイルに変わった。
- 社員に少人数で考える場を増やした。それに伴い、社員の考える力が強くなり、会社の現状や将来を見た良いアイデアを提供できるようになった。
- 社員の協力関係が強くなり、それぞれの強みを活かして、問題解決やプロジェクトをするようになった。
- 離職が減った。社員が自分の意見がだして、いい店舗を作れることにほこりを持つようになった。