ポジティブシンキングとの違い

ポジティブ心理学は、統計学や脳科学で証明して理論を打ち立てる科学的な学問です。ポジティブシンキングは、一人のひとが、自分の価値観や、信念をもとに自説を説いたものです。

ポジティブ心理学を知らない人が、言葉だけ捉えると、ポジティブ心理学はポジティブシンキングと混同されてしまうことが多いようです。しかし、それは全く違うものです。

ポジティブ心理学

ベース 普通のひとがより良い生き方や働き方をするために、科学的な学問。統計手法で証明された事実。
根拠 科学的な調査を行い証明する。
効果 統計データで多くのひとに効果があると立証された事柄。
考え方 ポジティブなこともネガティブなことも考え、バランスを重視する。

ネガティブや悲観的な考え方はリスク防止や回避に絶対必要と考えている。しかし、ポジティブな感情を多く持った方が前に進んだり、創造性を豊かにしたり、成長しやすい。ポジティブでいる方が人間は最高の機能を発揮しやすいと考えている。

 

ポジティブシンキング

ベース どこかの誰かが自分の経験や判断で主張している。
根拠 各々個人の考え方なので、根拠がある場合と無い場合がある。
効果 適用した多くのひとに効果があるかは未知数・不明。
考え方 プラス思考などはネガティブをポジティブに言い直してみる。

ポジティブのみ考えることを主張し、ネガティブな考えを否定する説が多い。

 

ポジティブ心理学は、多くのひとを対象にした統計を取ります。その統計で効果があることを立証します。そして、ポジティブとう言葉が付くからと言って、ネガティブを見ないわけではなく、ポジティブとネガティブの両方を受け入れます。ポジティブとネガティビティのバランスを大事にしているのです。

ポジティブ心理学ではない考え方

・悪いことでも、良いところだけを見て、悪さの認識をしない
・褒めてばかりいて、叱らない。厳しくしない
・強みばかりみて、弱みを気にしない
・何とかなるさと楽観的に考え、リスクを考えない

以上はポジティブ心理学ではない考え方です。このように、ポジティブ心理学と、ポジティブシンキングは、内容が大きく違うのです。

つまり、私たちは科学的に立証された根拠ある理論や手法を元に、組織開発コンサルティングや研修を行っています。だからこそ、ポジティブ心理学による「ひとづくり・組織づくり」を通じて、企業に高い成果をもたらすことができるのです。

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