フィンランド教育庁認定ファシリテーション資格とは?

1. フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格

フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格とは?

フィンランド教育庁が認定するファシリテーターです。

このプログラムはフィンランド教育庁(the Finnish Ministry of Education and Culture)のもと、フィンランドの教育ノウハウを世界に提供する国家的な教育輸出機関であるエジュケーションフィンランド(Education Finland)の認定です。
フィンランド教育資格評価機関であるフィンランド教育評価センター(Finnish Education Evaluation Center)にてプログラムの内容と品質を認められた資格です

フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格試験とは

フィンランド教育庁が資格を付与するファシリテーターとして認めるかどうかを判断する認定試験です。
会議やワークショップのファシリテーションを企画、設計し、実施するスキルを判断します。基礎編および実践編で学んだ内容をベースに、 与えられたケースに基づいて メンバーの知恵を引き出し、 チームとして合意形成を行う場をどのように設計・運営できるかが評価されます。また、上級資格では、実践経験を踏まえた上で、ビジネスや組織で求められる多様な課題を解決するための課題把握力・企画力・設計力・実施力などの高度なスキルを評価されます。

なぜファシリテーションが必要なの?

多くの組織では、会議の非効率さによって多くの時間が浪費されています。フィンランド式ファシリテーション®を活用することで、より効率的で生産性の高い会議が実現できるだけでなく、ワークショップでメンバーの知恵を引き出し、考える力を育み、成長を促進します。それを可能にするのが、認定ファシリテーターの力です。

2. 資格レベル:フィンランド教育庁認定ファシリテーター

フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格には、到達レベルに応じて2つの資格レベルがあります。

Certified Facilitator

資格の位置づけ

適切なツールを使って会議やワークショップを企画・設計でき、中立な立場で運営できるファシリテーター

主な到達状態

会議やワークショップの目的に応じて、効果的な場の設計や運営ができる

  • 必須トレーニング:基礎編2コース+実践編から2コース以上を受講
  • 実践経験要件:十分なファシリテーション経験が必要
  • 経験の確認方法:試験内での実践評価
  • 試験形式:チームでワークショップを企画・設計し、当日は個人ごとにファシリテーションを実施して審査
  • 事前課題:ビジネスケースに基づくワークショップ企画(チーム)
  • 評価者:Pepe Nummi / Max Watanabe/Aiko Suzuki
  • 評価基準:8つのコンピテンシー
  • 実施条件:受験資格を満たせば実施
  • 認定試験料:132,000円(税込)
  • 継続条件:新規コース受講または年に1回以上の再受講によりファシリテーションスキルをブラッシュアップすることがのぞましい

Professional Certified Facilitator

資格の位置づけ

上級資格では、実践経験を踏まえた上で、ビジネスや組織で求められる多様な課題を解決するための課題把握力・企画力・設計力・実施力などの高度なスキルを評価されます。
具体的には、クライアントの課題をヒヤリングし、その課題を明確化できる。さらに、対話で多様な課題を解決するための適切なワークショップを開発し実施できる。その結果として、組織メンバーの手により組織課題解決し、自ら変化を起こせることができる。このような高度なスキルを発揮できるファシリテーターに与える資格です。

受験資格

認定ファシリテーター試験合格後、1年以上の実践期間を経ており、なおかつ、30回以上のファシリテーション実践経験をしていること

  • 必須トレーニング:基礎編2コース+実践編すべて
  • 実践経験要件:ファシリテーションの企画・実施経験30回以上が望ましい
  • 試験形式:個人による企画・設計、ペアによるファシリテーションの実施
  • 事前課題:あり(詳細は別途記載)
  • 評価者:Pepe Nummi / Max Watanabe
  • 評価基準:以下のスキルを適切に利用できること
    • 課題把握力・課題に基づいた企画・設計・実施力・感情対立対応力
  • 実施条件:候補者4名以上で実施
  • 認定試験料:200,000円(税込)
  • 継続条件:年2回以上の再受講、または新規コ―ス受講によりファシリテーションスキルをブラッシュアップすること。(現在のコースにプラスして新規のコースが今後も予定されている。新規コースが実施される際には受講すること。)

資格レベルの違い(比較ポイント)

項目フィンランド教育庁認定ファシリテーター
Certified Facilitator

フィンランド教育庁認定ファシリテーター上級
Professional Certified Facilitator

資格レベルCertified FacilitatorProfessional Certified Facilitator
資格の位置づけ適切なツールを使って会議やワークショップを企画・設計でき、中立な立場で運営できるファシリテーター実践経験を踏まえた上で、ビジネスや組織で求められる多様な課題を解決するための課題把握力・企画力・設計力・実施力・対立対応力などの高度なスキルを持っているファシリテーター
主な到達状態会議やワークショップの目的に応じて、効果的な場の設計や運営ができる組織体における課題を明確にでき、ファシリテーションツールを適切に利用したワークショップを企画・設計・実施し、クライアントの自主的な活動で目的達成できる状況を生み出せる
必須トレーニング基礎編2コース+実践編から2コース以上を受講基礎編2コース+実践編すべて
受験資格・実践経験要件学習したファシリテーションスキルを利用し、現場での実施経験があることファシリテーション利用した会議やワークショップの企画・実施経験が30回以上あること
試験形式チームでワークショップを企画・設計し、
当日は個人ごとにファシリテーションを実施して審査
個人によるファシリテーション企画・設計力を審査。実演によるファシリテーション実施能力を審査
事前課題提示されたビジネスケースに基づくワークショップをチームで企画し、試験当日の実技試験に備えるクライアントとの面談を実施。課題を把握し個人で企画提案作成を作成。審査に合格したら、ペアを組みワークショップの企画設計をおこない、試験当日の実技試験に備える
評価者Pepe Nummi / Max Watanabe/Aiko SuzukiPepe Nummi / Max Watanabe
評価基準8つのコンピテンシーファシリテーター8つのコンピテンシーに加え、課題把握力・企画力・設計力・実施力・対立対応力を上級基準で評価
認定主体フィンランドのGrape Peopleが判断しEducation Finland及びFinnish Education Evaluation Center 認定の資格証明書を発行フィンランドのGrape Peopleが判断しEducation Finland及びFinnish Education Evaluation Center 認定の資格証明書を発行
実施条件受験資格を満たせば実施候補者4名以上で実施
認定試験料132,000円(税込)200,000円(税込)

上級資格が対応する多様な課題解決(例)

  • 戦略策定
  • 戦略実行
  • パーパス・ミッション・ビジョン・バリューの策定
  • パーパス・ミッション・ビジョン・バリューの浸透
  • 創造性・イノベーション
    ⇨ イノベーションの促進
  • 変革マネジメント
  • 問題解決
  • 業務プロセス開発
  • チームビルディング・チーム開発
  • コンフリクト解決

誰が参加するの?

以下の人たちが活躍する場が増やせます。

  • 共通の目標に向けてチームを動かす組織の役員・部門長・リーダー
  • 組織開発、人材開発をしている企業内ファシリテーター
  • 外部支援者であるプロファシリテーター・研修講師
  • 会議やワークショップでリーダーシップを発揮したい人

何を学ぶの?

  • ワークショップを企画運営するための構造(ストラクチャー)やツールの使い方
  • 目的に応じたファシリテーションを実施する方法
  • 対話の場を十分に活かすツールの活用方法
  • ファシリテーターの軸として8つのコアコンピテンシー

資格取得までのステップ(ロードマップ)

3. 公開コース・スケジュール

フィンランド教育庁認定

フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格を目指す方は、基礎編2コースの受講と実践編から2コース以上を受講するとフィンランド教育庁認定ファシリテーター認定試験を受験することが出来ます。

各講座は独立したコースです

公開コースは、資格試験を受けない方も単独で学んでいただける講座です。
受講する順番の指定や、前提条件となるコースもございません。
どのコースも単独で受講可能です。

公開コース一覧

スケジュール

フィンランド式ファシリテーション®基礎編 

基礎編とは?

基礎編はNo.1とNo.2の2つで成り立っています。基礎編を受講することによってフィンランド式ファシリテーション®の主なプロセスとツールを学ぶことができます。

グループでの意思決定ができる会議やワークショップの構造(ストラクチャー)を学び、多様な人から知恵を引き出すツールを学びます。

実施方法:対面またはオンライン
日数:2日間

基礎編のNO.1と合わせてこのNo.2を学ぶと、フィンランド式ファシリテーション®の主な構成やツールを学ぶことができます。

実施方法:対面またはオンライン
日数:2日間

フィンランド式ファシリテーション®実践応用編

実践編とは?

実践編はチームを運営する場面でフィンランド式ファシリテーション®を活用する方法を学びます。それぞれのテーマに合わせて具体的なプロセスとツールを組み合わせて、最適な進め方を学ぶことができます。組織開発を実施する際にも応用ができる方法です。

方針を受ける>部門戦略を立案する>戦略を実行する>問題を解決する>進捗を把握し課題解決する。そんな、リーダーが実務で行う会議やプロジェクト会議を対話型で行う方法を学びます。目標に向かって一丸となる、お互いの協力しながら仕事を進める体制をつくる、そんな組織開発的なテーマも実施方法を知ることができます。

実施方法:対面またはオンライン
日数:2日間

このコースでは、イノベーションを起こすためのアイデアを創発するためのツールやプロセスを学べます。クリエイティブなアイデアを作り上げる対話の進め方を体験します。

実施方法:対面のみ
日数:2日間

このコースでは、変革を実施する際に必要なツールと変革プロセスを学び、ワークショップを実施するためのグループメソッドを習得します。

実施方法:対面またはオンライン
日数:2日間

このコースはファシリテーターが直面する様々な困難な課題や場面を取り上げつつ、それらに対処する方法を共に考えるコースです。15種類のツールを駆使しながら、ファシリテーターに起こる様々な困難な課題をクリアする方法を学びます。

実施方法:対面またはオンライン
日数:2日間

フィンランド式ファシリテーション®の考え方と実践を通して、会議における対立を乗り越え、協働と成長につなげていく進め方を学びます。会議において対立した状況でも対話を前に進めるための視点とプロセスを体感して、「対立した状況が起きても大丈夫!」と自信を持てるファシリテーターを育成する2日間です。

実施方法:対面開催
日数:2日間

フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格受験パッケージ

フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格取得に必要なコースを受講し資格の認定試験を受ける事ができる15%引きのパッケージ価格です。
基礎編2コースの受講と実践編から2コースを受講すると認定試験を受験することが出来ます。

実施方法:対面またはオンライン
日程:各コース日程から選択して受講

4. ファシリテーター資格認定試験の合格のポイント

 共通:8つのコアコンピテンシー(合格の土台)

認定試験は、ファシリテーターの軸となる8つのコアコンピテンシーをベースに評価します。

認定ファシリテーター:合格のポイント

  • ケースの意図を読み取り、会議/ワークショップの「構造」を設計できる
  • ツールを目的に沿って選び、参加者の知恵を引き出せる
  • 合意形成に向けて、対話を安定して運営できる
  • チームでの企画設計において、役割を果たしながら全体の品質を高められる

5. フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格取得に関してよくある質問

認定ファシリテーター: Certified Facilitatorの受験条件は?

受験にあたっては、基礎編2コースおよび実践編から最低2コースを受講していただく必要があります。
合計4コースを受講することで、フィンランド教育庁認定ファシリテーター資格の認定試験を受験する資格を得ることができます。

 認定ファシリテーター上級:Professional Certified Facilitatorの受験条件は?

・基礎編2コースおよび実践編をすべてを受講していること
・ファシリテーションの企画・実施経験が30回以上あること
・認定ファシリテーター試験合格後、1年以上の実践期間を経ていること

なお、上級試験は候補者が4名以上集まった場合に実施します。

認定ファシリテーター試験に事前課題はありますか?

・はい、あります。

◇認定ファシリテーター試験では、ビジネスケースに基づくワークショップ企画(チーム)が事前課題となります。
受験の約1週間前に2時間程度のミーティングを行います。このミーティングにて、ワークショップ企画書を作成のためのビジネスケースが渡されます。
試験当日までに、そのケースに基づきファシリテーションを企画していただきます。
チームで担当する部分を決め、全体の調整をして、スムーズに運営できるようにしてください。チームの力を合わせて、最善の力を発揮できるようにファシリテーションの準備をしてください。アサインされた仲間と一緒に準備をしてください。

◇認定ファシリテーター上級試験は、ビジネスケースに対して、個人でファシリテーションの 企画・設計・実施を一貫して行っていただきます。与えられたケースをもとに、目的設定、場の構造設計、問いの設計、 そして当日のファシリテーションまでをすべて個人で担い、その実践力を審査します。上級試験の事前課題および進め方の詳細は、受験対象者の方へ個別にご案内しています。

6. 認定ファシリテーターからのメッセージ

認定ファシリテーター1期生

犬山奈保子さん

コーリングラボ 代表
人財・組織開発コンサルタント

ぜひ、認定ファシリテーターの仲間になってほしいです。

私にとって特に印象深かったのは、認定試験に向けたプロセスそのものが、大きな学びだったこと。
チームで何度も集まり、ワークショップの設計について話し合いました。
「もっと良くしたい」という想いがみんなにあって、その対話のプロセスが本当に楽しくて、ワクワクしたんです。

そして何より、仲間が本当に素敵なんです。
「またこの人たちと話したい!」と思える人たちばかり。
1期〜4期の垣根を越えて学び合うコミュニティもあって、そこには“職場を良くしたい”という前向きで温かいエネルギーが溢れています。

仲間が実践している事例もすごく刺激になって、「私も頑張ろう」と自然に思えるんです。

あなたも、きっとここで出会う仲間とともに、学ぶ楽しさと成長の喜びを実感できるはずです。まずは一歩、踏み出してみてください。

多くの人が、人前に立って話しながら「うまくまとめられないか・・・」という冷たい感覚や焦りを経験したことがあると思います。私もそうでした。

フィンランド式ファシリテーション®を学んで一番変わったのは、その「やばい瞬間」が怖くなくなったことです。
今、自分たちは創発のフェーズにいるのか、それとも収束に向かうべきなのか。
状況を冷静に判断し、必要に応じて話を広げたり、小グループに分けたりと、その場で最適な進め方を選べるようになります。

「必ずこの時間で全部まとめなければならない」という脅迫観念からも少し解放され、「今日はここまで話ができた」という達成感を持って次に進めるようになりました!
この考え方とスキルは、まさにファシリテーターとしての「背骨」になり、場に立つときの自信と落ち着きを与えてくれます。

たとえ予想外の展開になっても、落ち着いて対応できる――そんな「万が一にも耐えられる力」が、学びの中で自然と身につくと思います!

認定ファシリテーター2期生

中堂広康さん

ローランド ディー. ジー. 株式会社
Future-Lab

認定ファシリテーター3期生

岩見香織さん

教育サービス業
営業統括本部/プロジェクトリーダー

まずは「基礎編1」だけでも、ぜひ受けてみてください。
私自身、最初は「基礎編1」だけのつもりでした。

でも実際に受講してみると、すぐに現場で使える内容ばかりで、研修の質がぐんと上がり、参加者の関わり方も大きく変わりました。
「これはもっと学びたい!」と思い、「基礎編2」、そして気づけば「実践編」へと進み、認定試験にもチャレンジしていました。

何より、この学びの場で出会える仲間が本当に素敵なんです。
Maxさんや愛子さんのもとには、温かくて前向きな方が自然と集まってきます。
「こんな人たちと、これからも学び続けたい」――そう思えたことが、私が認定ファシリテーターを目指した大きな理由です。

会社の中で一番難しいのは、実は「合意形成」ではないでしょうか。
会議やワークショップで「決定事項」として書かれていても、実際には誰も納得していない――そんな経験、きっとあるはずです。結果、決定はされたことになっていても、現場では何も動かない。

フィンランド式ファシリテーション®はあらゆる場面で使えますが、特に組織内での合意形成にとても強い手法です。単なる多数決や表面的な決定ではなく、全員が納得して前に進める「本当の合意」をつくり出すことができます。

もし今、合意形成の壁に悩んでいるなら、学ばない手はありません。
学べば、「決まったけれど動かない会議」から、「合意したから動き出す組織」へと変えていけます!

認定ファシリテーター4期生

田中達也さん

IT企業
DesignOps/Manager

認定ファシリテーター4期生

石田克英さん

電子部品製造会社
開発研究所 開発企画部 次長

まずは学んでみてください。そして学んだら、すぐに現場で使ってみることをおすすめします。
フィンランド式ファシリテーションは驚くほどシンプルで、学んだその日から実践できます。
私自身、最初は「どんなものか試してみよう」という気持ちでしたが、やってみるとその効果に驚きました。
自分のスキルが上がるだけでなく、場の雰囲気が変わり、チーム全体の力が着実に底上げされていくのを実感したのです。 学びの過程では、仲間と何度も集まり、ワークショップの設計や進め方を真剣に話し合います。
そのやり取りは前向きなエネルギーに満ち、自然と一体感が生まれました!

自分の能力を伸ばすだけでなく、その場の力を全体的に底上げしたいと考えている方。
チームや組織の雰囲気を良くし、メンバーの主体性を引き出したい方。
そうした方には、この学びは必ず大きな力になります。
まずは一歩、踏み出してみてください。
きっと現場も、チームも、そしてあなた自身も大きく変わります。