社会医療法人 チーム医療を目指して〜世代の違いを活かし合える組織へ〜

「チーム医療の実現へ」を目指している病院で、「まずは、世代間の価値観の違いを乗り越えることが必要」という理事長の洞察のもと、2回にわたりワークショップを実施した。

解決したい課題

  • ベテランと若手スタッフの間に壁があり、気軽に相談や連携がしづらい雰囲気がある
  • 世代間で価値観や働き方の捉え方が異なり、「わかってもらえない」「話が通じない」といった声が現場から上がっていた
  • チーム医療を推進したいが、職種や年齢の違いが障壁となっていた

なりたい姿

  • 年代・職種に関係なく、誰もが安心して意見を言い合える医療チームをつくりたい
  • 世代を越えて協力し合える「空気づくり」と「信頼関係」を育てたい
  • 一人ひとりの持ち味や強みを活かし合える関係性をつくりたい
  • チーム全体として、患者さんにとっても安心できる雰囲気を届けたい

実施内容

テーマ:『チーム医療を目指して〜世代の違いを活かし合える組織へ〜』

  • 日数:2時間セミナー×2回+希望者への個別フォロー(面談または少人数対話)
  • 形式・対象:対面開催(50名規模)
  • シフトにより全員参加出来ないため、時間を変えて2回実施。看護師・医療事務・リハビリ・放射線技師など、職種・世代を超えた多職種の約75%が参加
内容(一部抜粋):
  • エイジダイバーシティの基本
  • 世代ごとの働き方や価値観の違いを理解
  • 多世代が協力できる職場をつくる5つの原則
  • フィンランド式ファシリテーションによる多世代が共に働くための具体策の共創
  • 職種チーム別実施事項の宣言

成果

以下の声を聴くことができた

  • 若手職員から「ベテラン職員の想いがわかり、話しかけやすくなった」
  • ベテラン医療事務管理職から「若手も考えていることがあるとわかり、任せてみようと思えた」
  • 看護師長から「世代間の誤解が減り、コミュニケーションが促進され、業務がしやすくなった」
  • 理事長のコメント「チーム医療を進めるための玄関の中にやっと入れた」