フィンランド式ファシリテーション®とは?
フィンランド式ファシリテーション®はシンプルでパワフル!!
シンプル!!!
難しいファシリテーションをシンプルにして、分かりやすく構造化して学べます。その結果、すぐに現場で使うことができるのです。フィンランド式ファシリテーション®ではプロセスとツールの組み合わせでできています。代表的な場を想定して作っていますので、そのまま使うことができるものも多くあります。シンプルなので学習しやすいだけでなく、習ったことをすぐに職場で使えます。覚えやすい、使いやすい仕組みやツールで誰でも意見が出やすい場の設定ができます。
パワフル!!!
簡単な構造のため、会議の進め方を簡単に決めることができ、メンバーの巻き込みが楽にできます。
誰もが自分の考えを十分に話す場をつくることができます。
したがって、参加したメンバーの高い納得感や満足感を得ることができます。
会議で達成した目標に向かって、短時間で合意形成をすることができるパワフルなファシリテーション手法です。
また、納得したメンバーは多様な仲間の知恵を最大限に生かして、目標達成に向けて一丸となって進むことができます。
そんなパワフルなチームを作ることができます。
幸せの国!! フィンランド生まれのファシリテーション!!
フィンランドは幸福度が8年連続で世界一!!
自分がやりたい仕事を選びやすい。
お互いに思いやりをもち、相手を尊敬して生きる。
人といい関係を創るコミュニケーションが自然に出来る。
仲間とのいい関係を維持できる。
そんなことが普通に出来ているのがフィンランド。
だから2025年の時点で、8年連続で幸福度世界1番の国なのです。
(ちなみに2024年のデータでは日本は147か国中55位です。)

考える教育の国から来たファシリテーションです
フィンランドは自分の頭で発想し、発言し、考え、お互いの対話の中からより良いものを生み出すという対話の重要性を小学生から習います。
この国では、小学校の3-4年生から論理力・発想力・表現力・批判思考力・コミュニケーション力をつけるために、自分で考えさせる教育をしているのです。
人の話をじっくり聴き、相手の考えを十分理解したうえで、自分の考えでもっといいアイデアを出していく。そんな訓練が頻繁に行われます。
フィンランド式ファシリテーション®はそんな教育を基盤として生み出されました。
だから、フィンランド式ファシリテーション®を組織内に導入すると、一人ひとりが主体的に考え、自らの力で判断し、行動できる人を育てることができます。つまり、主体的で自律的な人を育てることができるのです。
誰もが発言しやすいように考えられています
フィンランド式ファシリテーション®はそんな幸せになる条件を反映して作られています。
フィンランドは内向的でシャイな人の多い国、日本も似ていますね。内向的な人は良く考えてから発言したいという特性を持っています。従来の会議では、内向的な人は考えている間に意見を活発に言う外向的な人に発言を奪われてしまいます。そして、後で「あの時にこう言えばよかった」と悔しい思いをしてしまうのです。
フィンランド式ファシリテーション®には、よく考えてから発言する内向的な人が意見を言いやすい仕組みを取り入れてあります。
「誰もが十分に話し込んだ実感を持てる」
「誰もが自分達で作り上げたゴールや実現策と感じられる」
そんな一人ひとりの考えを尊重するのがフィンランド式ファシリテーション®なのです。

従来のファシリテーションとの違い
従来のファシリテーション
よくある従来型のファシリテーションでは発散と収束のフェーズがあります。ブレインストーミングでアイデアを付箋に書き、壁に貼ってグループ化する、そして、そのグループに対して対策を考えるというステップをとることが多いものです。その際に、付箋に表現したらそれについてはその意味や背景の説明はしないでまとめてしまうことが多いものです。つまり、多くの人は十分に意見を言えないままでグループの意思が決まってしまうということが多く起きているのではないでしょうか?
また、対立の解消もファシリテーションでの大きな課題になってきます。自部門の利権ばかり主張すると対立になってしまいます。

一人ひとりの意見をくみ上げるフィンランド式ファシリテーション®
フィンランド式ファシリテーション®では、誰もが考えをまとめてから話したいという特性を踏まえて対話の仕組みを作っています。だから、合意を得やすいし、対立も少なくなります。
一人ひとりの意見をしっかり話せるように、まず個人でテーマについて考える時間を設けます。
そのうえで、小グループで話す機会をつくります。誰もが、個人で考えてから小グループで話せば、話す機会を失ってしまったりすることがありません。
また、後ほど述べるCSAとも合わせて、対立が起きにくい構造をとっています。Win-Winで最適解を創発し、探し出すようにできるのもフィンランド式ファシリテーション®の特徴です。

フィンランド式ファシリテーション®では、発散段階と呼ばずに、創発段階と呼んでいます。会議のテーマや組織の目標に向かって、個人が提案したアイデアの背景や理由を良く知り、お互いの主張やアイデアを深く理解するのです。そのうえで、お互いのアイデア組み合わせたり、発展させたりして、どのようにしたら会議のテーマが達成できるか、アイデアを創発します。これによりお互いの主張やアイデアを深く理解でき、対話によりWin-Winの画期的なアイデアを生み出すことができるのです。
この小グループでの対話ではダイバーシティ(多様性)を尊重しています。多様な人が意見を取り込んで、新しい考えを創発するのです。多様な人が最大限の力を発揮する仕組みです。多様な意見で最善の結論を導き出す仕組みを考えているのがフィンランド式ファシリテーション®です
小グループで話して、最適な案を選んで、チーム全体に提示します。
このように一人ひとりが十分話し合い、アイデアを創発して、最善案を持ち寄り、全体で選択するのが、フィンランド式ファシリテーション®の基本です。
CSAモデル
ファシリテーションをする人の多くは、グループツールを知っています。しかし、ツールを有効に組み合わせて、会議が目的を達成するワークショップを企画し、運営できる人は少ないようです。

フィンランド式ファシリテーション®では、シンプルな3段階のワークショップのプロセスを提供します。 CSA(Clarifying, Solutions, Action)です。このCSAはシンプルですがパワフルです。これをベースにこの会議では何を決めるかを明確にします。その会議目的に応じて、創発でたくさんのアイデアを生み出し、最適なアイデアを全員で合意して収束します。
この構造を知ることによって部門の意志決定会議から組織開発のコンサルティングまで幅広いファシリテーションを企画しやすくなります。
フィンランド式ファシリテーション®の効果
高い成果を上げるチームをつくるリーダーになります
フィンランド式ファシリテーション®ができるようになるとチームメンバーの知恵を引き出し、一人ひとりの力を最大限に発揮できるようになります。一人ひとりが多様な視点で考えることで、アイデアの創発が起こります。だれにとっても、自分たちの意見でチームを運営できるのは喜びです。自分たちが考えた方法でチームの目標にチャレンジし達成するのです。誰もがワクワクします。このワクワク感と共に、チームのメンバーが目標に向かって一丸となり、高い成果を上げるチームができます。
また、この対話を何度か繰り返すと、メンバーが主体的に考え行動するようになります。一人ひとりの自信をつけるだけでなく、メンバー間の相互理解と強い絆(エンゲージメント)を生み出すことができます。

効果的な会議やワークショップの運営スキルを身に着けます
学習する内容はシンプルでパワフルです。
つまり、シンプルでありながら、実務ですぐに成果を上げられるパワフルな方法です。
この手法を学ぶとファシリテーションの企画や設計が楽にでき、自信を持ってワークショップを運営する力を習得することができます。
これにより、チームで検討する会議のみならず、業務プロセスの変革や組織文化を変えるなど、幅広い範囲の会議やワークショップを効果的に開催するスキルを得ることができます。
従来の会議を知恵集約型の会議に変換することができます。

メンバーが格段に成長します
チームメンバーがフィンランド式ファシリテーション®で対話の場に参加するようになると、自分の担当業務だけでなく、チームや企業が直面する様々な問題を考える場ができます。様々な課題の検討を経験することにより問題解決力がつきます。この力がメンバーの成長になります。さらに、問題についてのアンテナが磨かれると、関連するさまざまな問題に関しても意識が芽生え、メンバーの自主的な学習が始まります。
組織の学習が加速され、問題解決能力が各段に向上します。

リーダーとメンバーの育成ができる
昭和型の指示命令リーダーシップから、令和型のメンバーの知恵を創発するリーダーシップに変容します。
昭和の時代の定型的な業務だけをする時代は終わりました。つまり、指示命令でメンバーを動かせる業務が少なくなってきました。
今の時代はVUCAの時代。先の見えない時代を生き抜くために、最善の判断をする必要があります。そのためには、多様な考えを持っているメンバーの知恵を引き出し、メンバーの強みや能力を最大限に活かす必要があるのです。
フィンランド式ファシリテーション®を活用できるリーダーはメンバーの知恵やアイデアを引き出す方法を知っています。そして、チームのメンバーひとり一人が多様な特徴を生かし、問題解決を進める力をつけることができるのです。
一方、巻き込まれて課題を一緒に考えるメンバーは、アイデアを出し、問題解決の喜びを知ることができ、成長が早く、次期リーダー候補に育っていきます。
フィンランド式ファシリテーション®を活用する場面

組織のリーダーやプロジェクトマネージャーが使う場面(例)
- 問題や課題を解決する際に仲間の知恵を引き出したいとき
- 進捗会議においてメンバーが直面している困難な状況を乗り越えたいとき
- 部門計画策定時にメンバーを巻き込み、実行効率を上げたいとき
- 難しい顧客の要求を実現するために、他部門を巻き込み斬新なアイデアが欲しいとき
組織開発コンサルタントや講師が使う場面(例)
- ワークショップの設計を構造的に実現したいとき
- 研修における講義と対話の場のバランスを考えコース設計をするとき
- 組織開発コンサルタントが参加者にテーマを深く考えさせ、自ら結論を引き出す仕掛けを作りたいとき
- ワークショップや研修を実施する際に自信を持ってファシリテーションを進めたいとき