認定ファシリテーター活用事例:田中達也さん

会議の進め方をデザインできることで、話し合いの質が安定し、対立を超えて理解し合いながら合意形成できる場をつくれるようになりました


田中達也さん

Tatsuya tanaka

IT企業
DesignOps/Manager

プロフィール

IT企業に勤務し、DesignOpsのマネージャーとしてデザイン組織の運営やプロジェクト推進を担当。組織内でのチームビルディングや会議運営にファシリテーションを取り入れ、働きやすい環境づくりを実践している。

こんな場で使っています
現場の具体例

自社のCX部では、複数プロダクトのデザイン競争力を高めるため、初期段階でワークショップを実施。参加者はまず個人で自分の考えや価値観を整理し、その後小グループで互いの背景や理由を共有。最後に全体で方向性を議論することで、全員が目指すゴールを共有し、プロジェクトの進行を加速させました。
1日でプロトタイピングや検証を行うスプリント形式により、限られた時間でも効率的に合意形成ができたのが特徴です。

個人の考えを組織の課題に反映

ワークショップではCSAモデルを用いて進行。個人で整理した意見を小グループで共有することで、異なる役割や価値観を持つメンバーの視点をチーム課題として可視化・言語化しました。これにより、メンバー一人ひとりの考えを組織の意思決定プロセスに反映させることができました。

声の小さい人も含めた前向きな議論

Me-We-Usフレームを活用することで、普段は発言が少ないメンバーも意見を出しやすい環境を整備。議論が散らからず、背景理解と想像的発想の両立が可能となり、納得感とチーム全体の実行力が高まりました。
参加者の約92%が生産性や効率化に良い影響があったと回答するなど、定性的にも定量的にも成果を確認できています。

組織の方向性や計画作りへの具体的活用

CSAとMe-We-Usフレームを組み合わせることで、課題の明確化・解決策の選択・具体的アクションまで整理されたプロセスを設計。テックウィークなど大規模イベントでも応用し、多様な価値観の統合やブランドデザインの方向性共有に活用されています。合意形成のプロセスを意図的に設計することで、チーム全体で納得して前に進む土台を作ることが可能です。

フィンランド式ファシリテーション®を学んだきっかけ

ファシリテーションはこれまでも自己流で行ってきましたが、より体系的に学んでみたいと思ったのがきっかけです。特に、メンバー同士の意見を引き出し合いながら合意形成をしていく力を身につけたいと考えました。フィンランド式ファシリテーションは、プロセスが整理されていて実践しやすく、現場にすぐ活かせると感じました。

フィンランド式ファシリテーション®とは

学んでみて一番良かったのは、日々行っていたファシリテーションを、より明確に理解しながら実践できるようになったことです。なんとなくやっていたプロセスも、理由を意識しながらステップを踏むことができるようになり、準備や道具の選び方も的確になりました。全体の設計を考えながら進められるようになり、偶然ではなく意図的に成果を生み出せるようになったと感じています。

実際の活用シーンと変化

社内のチーム会議やプロジェクトの進行で活用しています。意見を言わない人はいないというくらい、誰もが必ず考えを持って参加するようになり、チーム全体での協働が進みやすくなりました。また、会議の進め方をデザインできることで、話し合いの質が安定し、対立を超えて理解し合いながら合意形成できる場をつくれるようになりました。

これからフィンランド式ファシリテーション®を学ぶ方へメッセージ

フィンランド式ファシリテーションを学ぶことで、自分の中に新しい型ができ、やれることが確実に増えていきます。まったく経験がない人にとっても、すでに実践している人にとっても大きな学びになるはずです。ぜひ実際に体験してみてください!

インタビュー動画紹介

▶田中達也さんによる、フィンランド式ファシリテーションを活用したワークショップ設計に関するセッションの動画をご紹介します。

▶フィンランド式ファシリテーションを学び実践している3人による座談会動画をご紹介します。
●鈴木勇次さん(組織開発コンサルタント/コーチ/ファシリテーター)
●中堂広康さん(ローランド・ディー・ジー スペシャリスト)
●田中達也さん(IT企業 デザイン統括本部 マネージャー)

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