認定ファシリテーター活用事例:田代明久さん

主体性を引き出す場作りで、みんなの声を活かす


田代明久さん

Akihisa Tashiro

株式会社パフ 専門役員

プロフィール

新卒採用支援や企業の人材活用に関するコンサルティングを中心に活動しています。学生向けワークショップや入社後の定着支援も手がけています。

経歴や現職、活動エリアなど

大学生向け採用戦略の企画・運営、イベント進行、ワークショップ企画を担当。主に首都圏の企業・大学を中心に活動しています。

こんな場で使っています
企業研修

新入社員研修や若手社員向けのワークショップでフィンランド式ファシリテーションを活用しています。主体性を引き出す構造的な対話設計により、参加者全員が安心して意見を出せる環境を作ることができました。参加者からは「自分の考えを自然に話せる」「チームの一体感が高まった」との声が寄せられ、研修の効果を高めることができました。

学生向けワークショップ

大学との共同企画で、新卒採用に向けたワークショップに活用しています。学生一人ひとりの考えを尊重し、グループでの協働を促す設計により、短時間でも理解が深まり、主体的に行動するきっかけが生まれています。

職場定着支援研修

入社後の定着支援の場面で、社員が安心して意見を共有できる場作りに活用しています。従来は声の大きい人だけが発言する傾向がありましたが、構造的な対話により、全員が自分の意見を出せるようになりました。結果として、チームの課題解決力や協働意識が向上しました。

フィンランド式ファシリテーション®を学んだきっかけ

フィンランド式ファシリテーションを学んだきっかけは、私自身が仕事を通じて「場づくりの重要性」を強く意識してきたことにあります。 採用コンサルティングや若手社員向け研修に携わる中で、企業の戦略や制度設計そのものよりも、社員や学生がどれだけ安心して自分の言葉を語れるかが成果を左右することに気づきました。 人は、単に知識を与えられるだけでは動かず、自分の本音や思いを受け止めてもらえるときにこそ、前向きな行動や納得感を持って一歩を踏み出せるのだと実感したのです。 では、どのような関わり方や雰囲気であれば、人は安心して自社の魅力や率直な考えを語れるのか。

加えて、コロナ禍を経験したことで「働く幸せ」「生きる幸せ」といったウェルビーイングへの関心が一層高まり、勉強会に参加したり情報を集めたりする中で、フィンランドがウェルビーイングの先進国であることを知りました。 教育や働き方の在り方に根付く価値観や制度に触れるうちに、そこには単なる効率性を超えた「人の声を尊重する文化」があると感じました。 そんな中で偶然出会ったのが「フィンランド式ファシリテーション」という言葉です。 人々の意見を素直に引き出し、心理的に安全な場をつくり、みんなの知恵を生かして前進していく。 その考え方は、私がずっと探していた答えと重なったんです。 学びを進めるほどに、これは単なる会議進行の技術ではなく、リーダーシップの在り方や組織文化を変革していく大きな力になると確信するようになりました。

実際の活用シーンと変化

会議や研修での運営

職場や大学でのワークショップで、構造的な対話を設計して自らファシリテーションを実施。従来意見が出にくかった参加者も自然に発言できるようになり、「前向きな意見が出る」「対話を通じて理解が深まった」と好評を得ました。

研修の効果と参加者の反応

参加者からは「主体性を持って行動できるようになった」「意見を出す楽しさを感じた」との声が多数寄せられています。従来の上意下達型の会議や研修では得られなかった、全員で考え合うスタイルが新鮮だと評価されています。

これからフィンランド式ファシリテーション®を学ぶ方へメッセージ

フィンランド式を学ぶことで、偶然に頼らず、誰もが意見を出せる場を構造的に作れるようになりました。その結果、研修や会議の設計に安心して取り組めるようになり、やれることが増えたと実感しています。

会議や研修では、誰もが意見を持っており、場を整えれば自然に声が出てくることを体験しました。対話を通じてお互いを理解し、主体的に協働できるようになるのが一番の魅力です。

とてもシンプルで取り入れやすい手法ですが、自分では思いつかない進め方や学びが多くあります。ぜひ体験して、現場での課題解決にも役立ててほしいです。

インタビュー動画紹介

一緒に、組織の中に眠る力を見つけ、未来を描く一歩を踏み出してみませんか?
私たちは、その伴走者として、丁寧にサポートいたします。