認定ファシリテーター活用事例:大河雅治さん

チームの中に信頼関係や心理的安全性が育ち、対話の深まりが定着していきました
大河雅治さん
Masaharu Okawa
株式会社文方社 コミュニケーション企画室 室長
こんな場で使っています
- 広報・広告・印刷物制作をベースとした企業コミュニケーション支援
- ウェブサイトや広報ツールのプロデュース
- 顧客企業の課題解決に向けた広報施策の提案・実施
- 社内の組織変革支援、会議のファシリテーション
印刷会社の営業からスタートし、広報・コミュニケーションの企画へと領域を広げ、現在は組織変革や社内ファシリテーションにも携わっています。
現場の具体例
ある営業チームでは、メンバーそれぞれが「顧客対応で困ったこと」を書き出し、グループで共有。その中から「情報の伝達ミスが多い」という課題が浮かび上がり、改善策として週1回の短時間情報共有会を試行。小さな改善にも全員が主体的に関わることで、顧客対応の質が上がり、チームの信頼感も強まりました。
個人の考えを組織の課題に反映
チームメンバーの意見を集め、小グループで背景も含めて共有。その後、各グループの代表が議論することで、個々の考えを組織課題として可視化・言語化しました。このプロセスを通して、参加者は自分の意見が組織の方向性に影響していることを実感していました。
声の小さい人も含めた前向きな議論
進捗報告や改善案の議論では、できたことや小さな成果も意識的に取り上げ、ネガティブな指摘に偏らない場を設計。普段は発言の少ないメンバーも意見を出しやすくなり、チーム全体の知恵を引き出すサイクルが生まれました。
組織の方向性や計画作りへの具体的活用
ワークショップで整理された個人の意見をもとに、部門パーパスや年度計画に反映。顧客対応やチーム内業務の改善策も、フィンランド式のフレームワークを使い議論することで、抜け漏れのない計画策定と協働意識の向上につなげました。
フィンランド式ファシリテーション®を学んだきっかけ
コーチングの活動を続ける中で、1対1だけではなく、社内のグループや顧客とのプロジェクトなど、チームで動く場面が多くありました。
その中で自然とファシリテーションを担うようになり、独学で場を進めてきましたが、本当にみんなが意見を言えているのか、表面的になっていないか、自分が仕切りすぎていないかといった疑問を感じることが増えていきました。
うまくいっているように見えても、本質的に深まっていない場面がある。そこで、もっと体系的に学びたいという思いからフィンランド式ファシリテーションを学ぶことにしました。
実際の活用シーンと変化
社内の小グループ会議
認定試験を終えてすぐに職場の小グループで実践しました。テーマを現場に即したものに設定し、ME-WE-USの流れに沿って進めることで、短時間で深い思考と共有が生まれ、成果が高まりました。特に印象的だったのは「この場では自分の考えを未完成でも出していい」「正解でなくても発言していい」と感じてもらえたこと。これにより、社員が安心して本音を語れるようになり、心理的安全性が高まったと実感しています!
広報企画やクライアント支援
現在は外部のコンサルティング支援でもフィンランド式を取り入れ、クライアントの理念を現場に落とし込み、社員全体に浸透させるプロセスづくりに挑戦しています。
学びの定着
ME-WE-USのモデルに沿うことで、誰でも安心して参加できる場をつくることができる。さらに繰り返し活用することで、チームの中に信頼関係や心理的安全性が育ち、対話の深まりが定着していきました。
これからフィンランド式ファシリテーション®を学ぶ方へメッセージ
目の前にファシリテーションの機会がなくても、場は自分で創り出すことができます。
迷っている方は、まずはやってみてください。体験してみないと分からないことが本当にたくさんあります。
一度体験すると、それぞれが自分なりの学びを得られると思います。まずはやってみましょう‼‼
インタビュー動画紹介
一緒に、組織の中に眠る力を見つけ、未来を描く一歩を踏み出してみませんか?
私たちは、その伴走者として、丁寧にサポートいたします。