認定ファシリテーター活用事例:岩見香織さん

フィンランド式ファシリテーションはシンプルでとても実践的です
岩見香織さん
Kaori iwami
教育サービス業
営業統括本部 プロジェクトリーダー
プロフィール
教育サービス業で営業統括本部プロジェクトリーダーを務める。社員向け研修の企画・運営と、事業部横断のプロジェクトを推進する役割を担っている。
こんな場で使っています
若手社員の主体性・合意形成
教育サービス業の若手社員研修で活用。参加者が「個人で考える→ 少人数で共有 → 全体で共有」というステップを踏むことで、従来は声の大きい人だけが意見を出す場だったのが、全員が発言しやすくなる雰囲気に変化しました。特に若手社員は最初は発言に迷うことも多いですが、少人数でのやり取りを経て徐々に自信を持って意見を出せるようになり、チーム内の合意形成や主体性の発揮につながっています。
研修・教育の質向上
ミーティングや研修でフィンランド式の「見える化」や「me-we-us」を導入。個人の考えを書き出して共有することで、参加者同士の理解や納得感が深まり、研修の学びがより活発で具体的になります。さらに、他のチームの意見を見て質問し合うギャラリーウォークなどの仕組みを取り入れることで、参加者が主体的に関わり、学びの定着も促進されています。
組織のコミュニケーション活性化
部署横断プロジェクトや研修設計においても活用。個人の意見や考えの背景を共有することを重視することで、参加者同士の相互理解や信頼感が深まります。普段は声の大きい人だけが目立つ場でも、多様な意見が尊重され、組織全体でのコミュニケーション活性化や協働意識の向上にもつながっています。
フィンランド式ファシリテーション®を学んだきっかけ
最初のきっかけはサクセスポイントのAIワークショップでした。そこで「自分が話せた」「他の人の意見も聞けた」という体験が強く印象に残り、その理由を知りたくなりました。紹介を受けたフィンランド式ファシリテーションに興味を持ち、本を読み、さらに学ぶことを決めました。
当初は基礎コースだけ受講するつもりでしたが、一緒に学ぶ仲間の存在がとても刺激的で、質問や対話を通じて自分の学びが深まっていくのを実感しました。学び合える仲間となら資格取得まで頑張れると思い、最終的に認定コースまで学びを続けました。
フィンランド式ファシリテーションとは
ファシリテーターは難しい存在だと思っていましたが、フィンランド式はシンプルでありながらとてもパワフルです。個人で考える「ME」、ペアや小グループで共有する「WE」、全体でまとめる「US」という流れがあることで、誰もが自然に意見を出し合える場をつくることができます。
特に「理由を伝える」ステップを大切にする点が印象的でした。意見そのものだけでなく、その背景や考えを共有することで、発言者も気持ちよく話すことができ、聞き手も納得感を持って受け止めることができる。そうやって対話が深まっていくのを実感しました。
実際の活用シーンと変化
社内研修にフィンランド式を取り入れ、すべてのプログラムを「ME-WE-US」の流れに設計し直しました。以前は反応の早い人が中心になって進む研修が多かったのですが、フィンランド式を使うことで、普段あまり発言しない人も積極的に意見を出すようになり、大きな変化を感じています。
若手社員向け研修や新任管理職の研修では特に効果的で、アイデア発想の場では最初は「浮かばない」と言っていた参加者が、個人で考え、ペアで共有することで自然と笑いが生まれ、楽しそうに意見を出し合うようになりました。
また「見える化」も積極的に導入しています。付箋や模造紙を使って意見を書き出すと、参加者は他のチームの意見を見に行ったり、質問したりと、とても積極的になります。研修後も「会議で見える化をやってみたい」という感想が多く寄せられ、現場に持ち帰られています。
これからフィンランド式ファシリテーション®を学ぶ方へメッセージ
ファシリテーションは難しそうに思えるかもしれませんが、フィンランド式ファシリテーションはシンプルでとても実践的です。基礎コースを1回受けるだけでも、そのパワフルさを実感できるはずです。
まずは一歩踏み出して受けてみてください!学びを共有できる仲間との出会いも大きな魅力です。きっと、自分の現場での関わり方が変わり、対話の場づくりが楽しくなると思います。
インタビュー動画紹介
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