認定ファシリテーター活用事例:出澤雅司さん

納得感が人を動かす


出澤雅司さん

Masashi idesawa

株式会社美和建装
経営企画室 代表取締役

プロフィール

愛知県あま市にある株式会社美和建装の代表をしています。
父が職人として始めた塗装業からスタートし、今は住宅の塗装やリフォーム、M&Aを通じたハウスクリーニング事業まで手がけています。
社員は11名。経営者として「新しい仕事をつくり出すこと」を自分の役割と考え、日々挑戦しています。

こんな場で使っています
  • 社内会議
  • 新しい事業やサービスの企画検討
  • 経営方針の共有や合意形成

以前は、会議で「これでいこう」と決めても、結局社員が動かないことが多かったんです。
トップダウンで決めても納得していないから、実行されない。そんな壁をずっと感じていました。
フィンランド式ファシリテーションを取り入れてからは、「普段あまり話さない社員の声が出るように」「決定事項に納得感が生まれ、会議後に自然と社員が動き出す」「経営方針の議論でも、社員のほうから主体的にアイデアが出てくる」ように変化しました。
今では会議の空気が「やらされる場」から「自分たちで決めて進める場」に変わりました。

社内会議・ミーティング

会社全体で年間目標を決める場や、ビジョン・方針の検討の場でフィンランド式ファシリテーションを活用しています。各メンバーが意見を出し合い、納得感をもって合意形成できる環境をつくることで、会議中の発言が自然に増え、建設的な議論が進むようになっています。計画書や業務フローの検討の場でも、個々の意見を丁寧に反映しながら決定することで、内容への理解や納得感を高めています。

コミュニケーション改善・組織環境

場のレイアウト変更や若手社員の意見を引き出す場でも活用しています。以前は声をかけにくかった環境や、リーダー主導で決まる場面がありましたが、フィンランド式で意見を出し合うことでコミュニケーションが円滑になり、若手も安心して意見を述べられるようになっています。

組織の改善・活性化

部署内やチーム内での課題抽出や改善策検討にも活用しています。幅広いメンバーの意見を丁寧に引き出すことで、従来見えにくかった課題やニーズが表面化し、多様な意見を尊重する文化を育むことができています。その結果、合意形成や改善策の精度が向上し、組織全体の活性化につながっています。

個別・少人数での対話

個別相談や少人数での意見交換の場でも応用しています。個々の考えや想いを引き出すことで納得感が高まり、必要なサポートや改善策の検討がスムーズに進むようになっています。

フィンランド式ファシリテーション®を学んだきっかけ

本やYouTubeで学ぶだけでは物足りず、サクセスポイントが実施するフィンランド式ファシリテーション®のセミナーに参加しました。
参加してみて「これはもっと学びたい」「これまで学んだものとは違う」と強く感じました。
特に印象的だったのは、「誰もが意見を言える場があること」「無理にまとめないこと」「合意形成を丁寧に行うこと」です。
自分自身の癖(まとめすぎてしまう、トップダウンになりがち)に気づき、改善しようという気持ちになったので、さらに学ぼうと思いました。

実際の活用シーンと変化

社内会議

CSAの流れを意識して進めることで、結論を急がず全員で考える時間が生まれました。
最初は「早く決めてほしい」という空気もありましたが、問いかけながら意見を整理していくと、普段あまり発言しない社員からも意見が出るように。
「実はこう思ってました」と本音が出てきたり、「自分も発言していいんだ」と気づいた社員が前向きに参加するようになりました。
その結果、ただの報告会だった会議が「一緒に考える場」に変わり、自然に主体性が育っています。

経営方針共有

以前は、僕が方針をまとめて「こうやっていこう」と伝えるだけでした。
けれど、そうすると現場では「社長が決めたことだからやる」という受け身の姿勢になりがちでした。
フィンランド式を取り入れてからは、方針を共有する前に「僕らが大事にしたいことは何か?」「目指したい姿は?」と対話の時間をつくるようにしました。
そうすると社員の口から自然とキーワードが出てきて、それをベースに方針を一緒に決めていけるようになった。
結果、「自分たちで決めたんだからやろう」という気持ちになり、実行力が全然違ってきました。

新規事業検討

新しいサービスや企画を考えるときは、つい声の大きい人の意見に流されがちでした。
でも、フィンランド式のプロセスで進めると、全員のアイデアがまんべんなく出てきます。
「こんな視点があったのか!」と気づかされることも多く、短時間でも多様な意見が集まる。
それをグループで整理すると、実現可能性の高いものに自然と絞られていき、形にしやすくなりました。
偏りなく知恵が集まるのは、経営者にとっても大きな強みです。

これからフィンランド式ファシリテーション®を学ぶ方へメッセージ

フィンランド式ファシリテーションを学ぶと、会議の雰囲気も成果も変わります。
経営者にとっては「まとめすぎない」「任せる」ことの大切さにも気づけます。

僕自身、社員と一緒に未来をつくっていく手ごたえを感じられるようになりました。
ぜひ現場で一度試してみてください。きっと「人が自分で動き出す瞬間」に出会えると思います。

インタビュー動画紹介

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