AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)の歴史

アプリシエイティブ・インクワイアリーとは、AIの手法を個人にも、1対1の対話にも、チームにも、組織全体にも適応し、イキイキとしたひとと、成果を上げる組織を創造するものです。その誕生の秘話をお伝えします。

ポジティブ心理学の組織への適用とデイビッド・クーパーライダーとの出会い

私たちの推進しているポジティブ心理学を現実の社会に応用するときに、いくつかの方法があります。ポジティブ心理学は働くひとや個人の幸せや個人の強み育成などに使われていますが、企業などの組織に使われているのは数多くありません。弊社代表の渡辺誠(わたなべまこと)は2009年にAIの発明者である大学教授のデイビッド・クーパーライダーと会って、話を進めるうちに、AIは、ポジティブ心理学を実践する際に、とても近い考え方であることに気が付きました。それからAIに注目してきました。

デイビッド・クーパーライダーと渡辺 誠

当初の、AIの多くは「大きな組織」を変革することを前提として利用されました。国連やアメリカの都市などで多くのステークホルダーを集めて、ホールシステムアプローチを使った改革などが事例として紹介されていました。確かに、その改革では、予想もつかないことが起こっています。ユダヤ人とアラブのひとたちが共同で設立した街づくりの事例や、時代から取り残されて古びた汚れたアメリカの都市がピカピカの都市になり、汚い川もきれいに浄化された事例など、想像をはるかに超えた成果を作ってきました。しかし、これを一般企業に取り入れようとすると容易ではありませんでした。ステークホルダーを幅広く集め、大人数でワークショップをすることがとても難しいと思われたのです。

AIの創始者の一人であるDiana Whitneyとの共同開発秘話

そこで、渡辺誠(Max Watanabe)は、もう一人のAIのキーパーソンであるダイアナ・ホイットニーの活動を遠くから観察始めました。ダイアナ・ホイットニーはデイビッド・クーパーライダーと共に、AIの創始者の一人です。デイビッド・クーパーライダーは大学において、学問の分野からAIを追及していきましたが、ダイアナは自分でコンサルティング会社を作り、企業やNGOなどの組織にAIを利用し組織変革の大きな成果を上げていました。渡辺誠は観察を進めるうちに、そのダイアナが最近新しいAIの活用方法を進めていることに気が付いたのです。ダイアナは「大きな組織」を前提として利用されていたAIを、リーダーシップの個人のあり方などに活用し始めていました。そこで、渡辺誠はダイアナの住んでいるノースキャロライナのチャペルヒルまで飛んでいき、実際にダイアナと会って今後の活動したいことなどを話し合いました。価値観や今後のありたい姿などについて、様々な議論をしました。2011年4月のことです。

ダイアナは自らの夢を教えてくれました。「これからAIは「個人にも、1:1の部下指導や対話にも、チームのような小さいグループにも、そして、大きな組織にも活用したい」と、言っていたのです。渡辺誠や私たちはポジティブ心理学を活用し、働くひと一人ひとり、そして、コーチングなどの対話、リーダーやマネージャーが統括するチームの活性化、そして、組織全体の活性化をしたいと思っていました。話し合いの結果、私たちの考えている方向ときわめて似ていることが分かりました。

AIの創始者Diana Whitneyと共同開発

2011年7月に再度ノースキャロライナのチャペルヒルを訪問し私たちが開発した成果物について話し合いました。そして、私たちの開発したプロプログラムを2本提案し、ダイアナの共同開発を提案しました。日本発のプログラムが世界のプログラムになるのです。とても嬉しい瞬間でした。これを機に、ダイアナ・ホイットニーのコンサルティングパートナーとして、グローバルに活動を進めながら、さらに、プログラム共同開発をして行くことを決めました。「これからの長い旅の始まりね。これからの末永くよろしく。」と言われて、チャペル・昼のダイアナの家を旅立ちました。

 AIの創始者Diana Whitneyと共同開発

ダイアナの家での真剣な討議

ダイアナの家での真剣な討議

以上のような背景で、アプリシエイティブなコンサルティングを進めることになりました。渡辺誠もAIを大集団で実施するのは、かなり限られていると思っていました。AIの様々な可能性を知ることによって、幅広い活用方法がイメージできるようになりました。そこで、AIやその考え方を利用して、今まで行っていた組織開発のコンサルティングや教育・コーチングをさらに強化することにしたのです。

私たちは組織をアプリシエイティブに変革することを目的として、AIの幅広い活用を共同開発しながら、組織活性化・成果向上の活動を進めていくことになりました。世界の中の一員として日本企業にも、世界の企業にも・・・。このようにして生まれたのが、アプリシエイティブ・インクワイアリーなのです。